今日は、早朝から、日本弁護士連盟の方々と民主党国会議員との意見交換会に出席。
日弁連の皆さんには、いろいろな法制度の課題について日ごろから有益なアドバイスを頂いています。国家権力から弱い立場の方々を守るという立場からのそのアドバイスは、常に貴重な知的インプットとなっています。
その後、党法務部門会議の会合に出席。与党の強行なやり方で、今日の午後に開催が決まった少年法改正案審議への対応について議論。おそらく今日の夕刻には審議を打ち切って強行採決を行ってくるという見通しであったので、我々としての議論の展開について打ち合わせ。
その打ち合わせを経て、午後は夕方まで、法務委員会において、少年法改正案の審議。私も急遽質問に立ちました(写真)。
与野党で法案の修正について議論を行ってきている途中で、与党側から議論が打ち切られ、今日の夕刻に強行採決となりました。最近の与党側の強行採決の連発は、まさに言論の府としての国会自体を否定しているものと言わざるを得ません。
これまで法を犯した少年が少年院送致となる年齢は「14歳以上」とされていました。それが今回の少年法改正で「おおむね12歳以上」になりました。「おおむね12歳」ということは、与党側の答弁によれば11歳くらいからも少年院送致がありうるとのこと。つまり小学校5年生でも少年院送致がありうるということです。
少年による悲惨な事件が続いた近年、少年犯罪にしっかり対応してこれを無くしていくことは急務と言えます。しかしこれを実現するためには、少年に対して「厳罰化」が望ましいのか、それとも「育てなおし」が望ましいのか。
そのような根本論さえまだ十分行われていない中での強行採決。
この程度の議論で法律を通してしまう国会のこの現状。国会の役割とは一体なんだろうと、率直に言って疑問に思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
そりゃ対決路線の行く先は強行採決しか無いわなぁ。
対決路線だけど歩み寄りの結果を求めるのは大きな自己矛盾です。