城原川ダムについて、賛成、反対、いろいろな立場の方々のお話を聞きます。
私はダムによらない治水の方途を探っていきたいと考えていますが、賛成の立場の方々と話しをすると、「早く結論を出して欲しい」という言葉を強くいただきます。
昭和46年から調査が始まったこのダム事業。それからかれこれ40年近く、ダムが作られるのか作られないのか、はっきりしないまま、水没地に当たる可能性のある皆さんは、引越しをしたほうがよいのかもわからない、家屋が古くなったり拡張が必要になったりした場合も、それを今やっていいのかわからない、という立場に長年置かれてきました。そのご苦労も大変なものであったことも想像に難くありません。
そもそもダムを作るのに、なぜ40年もの年月がかかるのか。40年もの長い時間がかかるために、地域の皆さんはダム問題に翻弄され、地域は引き裂かれ、集落ごとの仲たがいまで生じてしまっています。
そもそも、まずダムありきで議論をスタートさせたところに問題があったのではないでしょうか・・・・・
地域を引き裂き、人の生活を引き裂いてしまう政府のありかた。この政府のありかた自体が問われています。
コメント
コメント一覧 (1件)
元財務省官僚であれば、国土交通省(旧建設省)の官僚と話す機会があるはずでは。人それぞれですが、精査だけでなく色々な情報を聞かれる方もいますね。後、同級生やコネクション等を利用すれば良いのでは。ちなみに、党内議員なら解かるはずでは。
その組織にある程度いれば、誰でも解かります。そもそも計画は、ダムに限らず大型公共事業について政治との関係は付き物です。古い計画ですと、地区の議員と国会議員等が、地元有力者、関係団体を通じた要望活動の賜物です。昔は、住民説明等、無いに等しかったから。
その計画があまりにもありすぎて、順番待ちになったのです。しかし、事業費や社会ニーズの関係から、ダムは特に計画が放置されています。計画を捨てる事は、永遠に事業は戻ってこない、予算要望時の計画が少なくなる、先人や関係団体からの支持がなくなり、政治家の選挙が危うくなる。これらを考慮してだと思われます。
現在の新規計画はかなり難しく、既存計画を捨てるのは勇気がいるのでしょう。勿論、あっても行われない可能性が強いですが。結果を早く決める、これは、行政、裁判時の重大決定ほど逆になっていますね。政治家も選挙で落ちるのが怖いということなのでしょう。
民主党は、公共事業をただ批判ばかりしていますが、雇用面、地方経済面等を考える必要があるように思います。また、様々な内情を知る必要もあるでしょうね。