私が政務官として担当している、「国家戦略会議」において、日本の将来のフロンティア像を考えていくべく、今日、野田総理出席のもと「フロンティア分化会」をスタートさせました。
特に、若手の研究者、実務家、芸術家などなど、各般から若い発想と知恵を集めてもらいたいと思います。「繁栄のフロンティア」「幸福のフロンティア」「叡智のフロンティア」「平和のフロンティア」の4つの分野に分けて、それぞれ議論を進めてもらいます。
座長役の大西隆・東大大学院教授からは、「バックキャスティング」というおもしろい思考方法で行こう、との提案をいただきました。すなわち、「今」を起点に「これからどうする」ということを考えるのではなく、「2050年のあるべき日本の将来像」をまず立てて、それに行きつく道筋を逆向きに考えていこうという方法。なるほど、と思いました。
2050年なんて言うと、「えらい先のことだな」と思う向きもあるかもしれませんが、例えば今10歳代くらいの子どもたちの世代からしてみると、2050年というのは、まさに自分たちの人生そのもの。そのような子どもたちの視点でも考えてみると、新しい世界の見え方が、探れるかもしれません。
「失われた20年」などと言われ、閉塞感がとりざたされます。そんな中だからこそ、新しい視点で、新しい日本の伸びゆく像を描いてもらいたいと思います。