欧州で、首脳級、閣僚級の会議が続く中で、欧州経済の舵取りの、ひとつひとつの動きを世界中が見守っています。世界の金融市場も動きます。
欧州は通貨を統合しました。その後の今、財政政策の統合が十分ではなかったのではないか、だからこそ今回のような経済危機が到来しているのではないかという声がいたるところにあるのはご案内の通り。
さらに、財政危機のため、各国の銀行セクターが大きく傷ついた現在においては、銀行監督や銀行救済の枠組みを含めた統合が必要ではないかという意見が大きく出ています。
これはある意味自然な流れだと私は思っています。
やはり通貨という、いわば国としての「根幹」を統合したとき、これに連なる色々な経済社会制度も同じく統合していくというのが経済の原則ではなかったでしょうか。
したがって、財政制度も、そして銀行制度も、という話になるわけです。
ユーロ圏は大きな岐路に立たされています。