新型コロナウイルス対応のための法改正については、昨日安倍総理から野党各党党首に対して、新型インフルエンザ対策特措法の改正への協力が呼びかけられました。
今日、野党間で話し合いがもたれ、来週国会において審議されていくことになると思います。
昨日の安倍総理の提案の中で一点、ひっかかる点がありました。それは改正法を作った場合には、それを2月まで遡及して適用する、ということでした。
意味不明だなと最初聞いた時は思いました。しかし考えてみると、2月に安倍総理が後手後手にまわりながら、また場当たり的に行ってきた数々の措置、例えば、全国的イベントの自粛要請や、小中高等の一斉休校要請等について、「野党も協力して改正された法に基づくものとする」という、法律のお墨付きを事後的に欲しい、という狙いがあったのではなかったかと思います。
そうだとすると、自らの場当たり的な対応の非を、野党に抱きつくことで帳消しにしようとするものだとしか言えません。
今日までのところの与野党間折衝で、2月まで遡及して適用という考え方は引っ込められました。しかしこのような安倍総理の下心が身隠れするところが、この国難とも言える状況下で残念でなりません。