新型コロナウイルス対応のため、昨晩、安倍総理が突然発表した、中韓からの入国制限措置については、これも専門家会議の議論を経たものではなかったと。今日の国会審議で明らかになりました。
つまり、安倍総理の「政治決断」だったということです。
しかも、これもかなり生煮え感が強く、2週間の「隔離」については、あくまでも「要請」であるとのこと。その間に発症した場合の対応等についてはこれから考えるということです。かなり場当たり的な決定であったことをうかがわせます。
また、来週の新型インフルエンザ対策措置法改正案の国会審議をにらみながら、新型コロナウイルス担当大臣として西村国務大臣が任命されました。
これも、本当であればもっと早く政府での新型コロナウイルス対応を統括する大臣として任命されるべきであったと思います。
国会ではこれまで、一貫して加藤厚労大臣が答弁に立ってきましたが、内容によっては、入国制限の問題であったり、学校との関係であったり、マスクの供給の問題であったりと各省庁にまたがるレベルの問題であることははっきりしています。
それなのに、全体を統括する大臣を置かずに、各省任せにしていたということからしても、安倍総理がいかに当初からの危機感が薄かったのかということがよくわかります。これも後手にまわっています。