今日のテーマは、TPP、長時間労働規制、年金カット法案。
TPPについては、まさに与党が今週採決を強行してくるのか、というタイミング。数千ページの協定案を前に、これから農業問題のみならず食の安全といった、幅広い論点がやっと議論に上ってくるという頃。ここで議論を打ち切って急に採決という流れは考えられません。国民生活に幅広い影響を与えるTPPの内容については、十分な審議を行うよう、引き続き求めていきたいと思います。
長時間労働規制。今、広告代理店の新入社員が長時間労働などのため自ら命を絶った件について、このような悲しい事件を二度と繰り返さないためにどうすればいいのか真剣に考えようという機運が盛り上がっています。私は今こそ、政府与党が長時間労働規制に本気なのであれば、私たち野党が共同提案している、長時間労働に法規制を導入する法案に対して賛成して欲しいと思います。
ところが今日の番組の中でも、与党側は、しっかりやると言いながらも、長時間労働に法規制を入れていくことになると歯切れが悪くなります。この問題は待ったなしです。今回のような悲しい事件を絶対繰り返さないためにも、政府与党には口だけではなく、行動で示して欲しいと思います。
さらに年金カット法案。将来世代の年金を守ると、これも口ではきれいなことを言いながらも、ではこの法案で本当にどれだけのレベルで将来世代の年金が守られることになるのか、政府は全く示していません。先日政府は、この法案があれば将来世代の年金が7パーセント増えるという試算を示しましたが、何とその前提は、今後何十年もの間一度もこの年金カット法案が発動しないというものです。
この法案が導入されたらどういう将来見通しになるかが知りたいのに、この法案が一度も発動されない前提での見通しなど全く意味をなしません。
このような政府の不誠実な態度が、今日の討論でも与党側から滲み出ていたと思います。
そんなことから、生放送での討論番組でしたが、与党側の口だけ、行動なし、誠意なしの態度に憤りすら覚えた、今朝の出演でした。