天皇陛下が新嘗祭の際に食される献穀米。全国の地域で選りすぐられ収穫されます。
今年の佐賀からの献穀米は、伊万里市黒川町牟田地区の深山(みやま)米。今日その刈り取りのための儀式、抜穂式に参加してきました。
天皇陛下に献上する米ですから、皆さんで本当に丹精込めて育ててこられました。美味しい米になっていると思います。
深山米は、高地を利用して、特別栽培米として品種の改良に努め大変美味しい米です。
棚田での育成ですから手間暇がかかるのですが、その品質の良さからブランド力があり、完売状態。売る米が足りない、ということだそうです。
そんな、独自の努力で競争力のある米を作られている地域においても、近く行われるTPP閣僚級会合について、どうなるだろうか、この棚田の米をこれからも作っていけるのだろうか、というような不安の声を聞きました。
消費者が求める、品質の高い米を作る、そういう意味ではお手本のような深山米でさえ、そんな不安の声を聞くにつれ、国会としてTPPの交渉結果が国益にかなうものになるのか、厳密に監視していかなければならないことを改めて思いました。