今日は、朝、党の行革プロジェクトチームが開催され、4月の末に衆議院を通過し、現在参議院で審議中の行政改革推進法案に対する、民主党の対案について議論。
午前中の終わりごろ、国会対策を担当している同僚議員から、「厚生労働委員会での医療制度改革法案の審議で、議長が強行採決するかもしれなくて、緊迫しているから応援に来て!」との連絡あり。
それを受けて応援に駆けつけると、連絡のとおりの状況。高齢者の方々の医療費負担を現行の1割から2割へ引き上げるなどの、深刻な負担増を含んだ法案であって、それこそ国民に対して本当に納得のいくような十分な審議が必要であるにもかかわらず、私が行った時には、審議が明らかに尽きていないにもかかわらず、議長が本法案を通すための採決を強行しようとしていたところ。
まさにテレビで報道されるような、つかみ合いの中、議長がもみくちゃにされながら採決を求める言葉を述べます。怒号の飛び交う中、自民・公明の与党の委員たちは「賛成」と言いながら起立。本当に悔しいかな、数の力で強行採決が通りました。
そのような状況下で、午後3時から、小沢代表と小泉総理との初の党首討論が開催されたので、これに応援に。
小沢代表の久々の党首討論であり、大変注目されました。冒頭はもちろん、与党側が医療制度改革法案を強行採決したことに対して強く抗議することから開始。
そしてそれに続いて、教育問題に軸足を移し、今般政府が教育基本法改正法案を提出しているものの、その中に現行の教育制度のゆがみを是正する方向性が全く含まれていないことを鋭く指摘。
その「ゆがみ」とは、現在の教育行政において、教育を提供する責任は市町村の教育委員会ということになっているにもかかわらず、実態的には文部科学省が「指導」という形や、あるいは予算的を独り占めしていることで、実質的な支配を行っていることです。
こういうことを議論するために、小沢代表は「教育行政を行う責任は、現行制度上はどこにあるか知っているか」と小泉総理に問うたことに対して、小泉総理はそれには正面からは答えず、はぐらかしの答弁。間近で見ていて、総理は質問の趣旨すら理解できなかったのではないかとの印象を受けました。
野党党首としての質問としては、声を荒げることもなく、落ち着いたトーンの質問でしたが、現在の教育制度のゆがみの本質をするどく突くものであり、教育基本法改正案の委員会審議におけるもっとも重要な論点をあぶりだしたものでした。
小沢さんは自分のスタイルを変える人ではありませんから、次の党首討論もおそらく落ち着いたトーンで行われることでしょう。しかし問題はその中身。次の党首討論が楽しみです。
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