今日は、午前中、佐賀市で開催された空手道の選手権大会に来賓として参加して、選手の皆さんに激励。
お昼は、自衛隊目達原駐屯地の創立52周年記念式典に参加して、関係者の方々にご挨拶。
午後は、富士町に移動して、市川という集落で行われていた「市川天衝舞浮立」のお祭りを訪問(写真)。
夕刻から夜にかけては、吉野ヶ里町、川副町の三夜待などに参加して、杯を酌み交わしながら支援者の方々と懇談しました。
さて、この「市川天衝舞浮立」ですが、まさに地域の山間部に長く伝わる伝統文化の代表例。佐賀県の無形重要文化財に指定されています。
集落の方々が、長い長い年月をかけて、大事に守り続けていらっしゃる、五穀豊穣を祈願するお祭りです。
浮立あり、太鼓あり、笛あり。また天衝舞という舞あり。さらには、子どもたちによる棒術の演舞あり、また佐賀にわかの劇あり、と昔ながらの形式を守りながら引き継がれています。
「毎年どれくらい稽古をされるんですか」とお尋ねすれば、「一週間くらい」との答え。短い準備でできるんだな、と思いながら見ていると、それもそのはず、子どもたちから大人、そして年長の皆さんまで、それぞれの役割分担で何がしかの役周りを担っていらっしゃるので、行事に毎年参加していくうちに、自然と受け継がれていっているわけです。まさにこれぞ伝統のなせるわざ。
棒術の演舞を行う子どもたちも、小学生から高校生までそれぞれの役回りをしっかり演じています。もちろん大人の先輩から、「気合を入れろ!」と厳しい叱咤激励を受けながら。
その子どもたちを見ていると、現代風に少々パーマをかけたり、茶髪にしていたりするところはありますが、その表情、目の色は純朴そのもの。
地域のかかわりの中で、子どもたちが育つというのは、本当にいいことだな、と改めて思った次第でした。
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