今日は、朝、政策調査会三役会議に出席して、連日の、参院選に向けた政策作りの議論。その後、法務委員会の審議に出席。
昼から午後にかけても、本会議への出席をはさみながら、法務委員会と政策調査会三役会の会議を行ったり来たりしながら、忙しい一日でした。
自分の法務委員会での審議を夕方に終えたあと、厚生労働委員会室に急行。同委員会にて審議が行われていた「社会保険庁改革法案等」の審議について、今日の夕刻、与党側は審議を打ち切り、強行採決を行うとの情報が入ったからです。
果たして、私が到着した頃は、議論は野党側の最後のあたりに差し掛かっていて、「いつ強行採決の緊急提案が出されるか」と緊迫した雰囲気の中でした。
社会保険庁改革法案に関する民主党側からの質疑を通じて、このブログでも書いてきたように、社会保険庁のずさんな事務管理のために、5000万人分にも及ぶ、「宙に浮いた年金納付記録」が存在していていることが明らかになりました。年金保険料を過去に払ったにもかかわらず、それに見合う年金を受け取れていない方々が相当多くいらっしゃる可能性があります。
この状況に対して、我々が「どの程度年金を受け取れていない方々がいるのか」と問うても、政府側からの答えは「わかりません」。また我々から「どの程度そのような方がいらっしゃるか調査して知らせるべき」と指摘しても、「皆さんの方から社会保険庁に問い合わせてください」の一点張り。年金を受け取る側の視点を全く欠いた態度でした。
しかしながら世論がこの問題に対いて、かなり反応してきている状況から、さすがの政府与党側もこの一両日は、「政府としても調査をして、問題があると思われた方には連絡したいと思います」と、一転、調査を約束するようになりました。しかし、年金受給者の方が社会保険庁から連絡を受けても、「これこれの期間年金保険料を支払ってきました」という証明は、あいかわらず受給者側にあるというもので変わりはありません。何十年も前の納付記録を、社会保険庁側の手違いで無くしてしまっている場合、受給者の側で、その何十年前の支払いの証拠を持っていかなければならないのです。しかし何十年も前の記録を皆さん保管しているでしょうか?社会保険庁の手落ちなのに、受給者側が証明しなければならないなんておかしくないでしょうか?
このように、問題の根本的な解決策がなんら示されない中、結局、政府与党側は、社会保険庁改革法案を今日の夕刻強行採決してきました。参院選が近づく中、あまりこの問題が国会で取りざたされ続けるのを嫌ったのでしょう。しかし、国民の大事な年金がこんな風に取り扱われていいのか。
年金は国民一人ひとりの老後の命綱です。それがこんな風に軽く扱われてしまう。今の政治に本当に人の心はあるのか。激しい憤りを感じます。やはりなんとしても参院選で勝って、党としての力をつけて、政治を変えていかなければなりません。
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また、年金制度の適正で効率的な運用と行政サービスの向上を図るため、平成九年一月より公的年金番号を共通化した基礎年金番号を導入することとしております。
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=11028&SAVED_RID=1&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=7&DOC_ID=5286&DPAGE=1&DTOTAL=4&DPOS=4&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=11114
なんというか、自分のミスなのに、相手に何かをさせるという姿勢が既におかしいような気がします。
民間企業なら分かりますが、国の機関だから、国民全員が要望すれば、それは従わざるを得ないと思います。
でも、結局それの負担は国民へのしかかるわけですが…
少なくとも国民の公的機関に対する信頼を回復させるには、一筋縄ではいかないでしょうね…