小泉政権の頃から、日本は「大きな政府」なのか、それとも「小さな政府」なのかということがよく大きな論点となりました。
その際によく言われるのが、一人当たりの公務員数を各国と比較してみると、日本は非常に少なく、その意味では「小さな政府」だということです。
しかし私はそうかな?と思っています。
各省には、「独立行政法人」という所管の団体があり、これが約100法人。これらの多くは最近「非公務員化」という型を選択するようになってきており、そのために公務員の見かけ上の数は減ってきています。
さらに、私が問題だと思うのが、各省が監督している、「公益法人」というもの。各省によって監督されており、その数は極めて多数。例えば、農林水産省であれば、400を超える公益法人を抱えています。
これらは民間の団体ですが、各省が監督権限を持っており、その内実は、その設立ところからはじまって、各省の出先のようになっているものがたくさんあります。
最近、これらの運営のあり方についても調べているのですが、よく見てみると、その収入の太宗を国からの補助金や委託などに頼っているものの極めて多いのが実態です。そしてそのような法人の職員構成を見てみてみると、見事に、所管している官庁からの天下りがずらり。
これらはまさに「行政代替型公益法人」です。仕事の内容は行政そのもの。ですから、これらの部分までは含めれば、私は「公務員」という範囲もぐっと広がり、日本がいかに「大きな政府」であるかがよくわかると思います。
今問題の道路特定財源・暫定税率の問題であがった、道路関係の天下り法人もことごとくこれらの「公益法人」です。都市部でガラガラの駐車場を作っていた法人もあれば、道路特定財源から収入の太宗を得ながら、職員旅行費用は公費丸抱えで出している法人もありました。
さらに言えば、よく「埋蔵金」ということが言われます。これまでの公費がつかいきることなくたまっている資金です。これは特別会計に何十兆円という規模であると私は見ていますが、それだけではなく、公益法人にも相当額が眠っています。
私も昨年の秋に、農林水産委員会でこのことを指摘しましたが、道路財源から収入を得ている公益法人においても、相当額の埋蔵金が眠っていたことが明らかになってきています。
複雑な、複雑な仕組みの中に眠っている巨大なムダ使いと、それに結びついている天下り。少しずつではありますが、明らかになってきています。
コメント
コメント一覧 (2件)
( ・ω・)∩ 審議しない議会および議員の議席の廃止を提案します!
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/consider.php
あってはいるんですね。