社会保障と税の抜本改革について、党側の議論を連日進める一方、政府側では、今日開催された集中検討会議で、厚生労働省から社会保障制度改革の考え方が示されました。
党側の議論がさらにこれから続いていくという状況を鑑みて、今日厚労省から示された案は、数字などが含まれていない定性的なものとなっています。
さて、5月中に社会保障制度改革案をまとめていくというスケジュールですから、これから党、政府とも精力的に議論を進めていかなければなりません。
今日の定性的な厚労省案発表を受けて、これからの政府側の議論をにらみながら、党側の議論をどう進めていくか、党側の議論を管理する立場としてはなかなか悩ましいところです。
すなわち、これから政府案を少しずつ具体化させていく作業を、政府側は行っていくと思います。その作業が5月中に終えられるようにということを頭におきながら、党側の議論を進めていかなければなりません。一方、あまりに性急に党側の調査会を進めると、党側の議論が参加者にとって「納得のいく」ものになりません。
党側と政府側とで、お互いの議論の進捗を横目で見ながら、かつ党として十分議論ができたという道筋を経ていかなければなりません。党内には、社会保障と税についての議員の会なども立ち上がっていて、そのような方面からもいろいろなインプットがあるでしょう。とりまとめが近づくにつれて、関係団体などからのインプットも増えていきます。次第に難しい舵取りの領域に入っていきます。