今日、先日5カ月半にわたる、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」における活動から地球に戻ってこられた、古川宇宙飛行士から、帰国(?)報告を、古川科学技術大臣らとともに受けました。これから同じく長期宇宙滞在に向けて準備をしていこうとされている星出宇宙飛行士も同席されました。
「宇宙から地球に戻った直後には立てないものなんですか?」などという、私たちからの初歩的な質問にも、「無重力の中で長期にいると身体のバランスをつかさどる機能が『宇宙仕様』になってしまうので、地球にもどった直後は椅子に乗って運ばれているだけの時でも、頭がぐるんぐるんまわるような感じでとても立てないんですよ。ですから45日間のリハビリ期間が必要でした」と、丁寧に答えてくれました。
宇宙から地球を見て、どう感じられましたか、人生観が変わったりしませんか、という質問に対しては、古川さんは「宇宙から地球を見ると、地球の圧倒的な存在感を感じました」と、そして星出さんは「宇宙のいきつくところはありません。そう思うと恐怖すら覚えました。ですから、地球があるからこそ私たちは宇宙に飛び出していけるんだと思いました」ということでした。
日本から、彼らのような宇宙飛行士が、世界の中で伍して頑張ってくださっていることは本当に誇らしいことだし、それによって、日本の宇宙開発利用、そして科学技術のレベルも着実に引き上げられています。
私たち政府としても、さらにこの分野、支援していきたいと思います。