TPP閣僚会議は、大筋合意、とはならないまま閉幕しました。
結果が出なかった、というわけですが、私はそれだけではないと思っています。
すなわち今回は、合意にこそなりませんでしたが、米国側が日本が攻め込むべき自動車分野について米国からの譲歩を引き出せていない中で、農業分野においては「カードを切る」「586品目がそのままだと思っている人はいないのではないか」という趣旨を、こちら側からすでに発言しています。
極めて大きな譲歩を日本はすでに公言しているということ。今後どのような交渉があろうとも、ここからのスタートとなります。
すでに譲歩してしまっている、この認識を忘れてはなりません。