先に終了したG20サミットを振り返って、改めて思うに、首脳宣言の中で、これまでうたわれていた「保護主義と闘う」という文言を削除したのは、本当にこれでよかったのか。
これを削除するように強硬に主張したのは米国。
保護主義が台頭することは絶対に良くないということを、みんなわかっていながら、米国の圧力に屈して文言を削除したわけですから、逆に、米国の保護主義的な動きを世界が容認せざるを得ない、ということを正面から認めたことにならないか。
私は、首脳宣言が出せなかったとしても、米国以外の国々は(もちろん日本を含め)最後まで「保護主義と闘う」という文言を維持するよう「闘う」べきではなかったかと思います。