今日、横浜で開催されていたアフリカ開発会議(TICAD)が閉幕しました。この数日この会議を通じてのアフリカ支援について、報道がされていましたので、ご覧の皆さんも改めて「アフリカへの支援か」と思われたのではないでしょうか。
アフリカへの支援に、日本は力を注いできました。アフリカは人口増も著しくこれからの発展が見込まれるところであり、また資源の豊かな地でもあります。さらには、アフリカにプレゼンスを強める中国への対抗という意味もあったと思います。
今回も安倍総理はこの会議において、我が国としてのアフリカへの支援について、今後5年間で3.2兆円と発表しました。
ただ、この支援をどう活かすかが鍵です。日本の援助はよく「顔の見えない援助」と言われてきました。アフリカでも同様です。私は、顔の見える援助、というのは、「口も出す援助」だと思っています。
お金だけ出して、例えば受け取るアフリカ各国側でそれを有効に使うための国内改革については、あまり口を出さないから、逆に支援が当たり前のようになって有り難みがなくなるのです。私が見てきた限り、欧米諸国はお金も出すからには政策に口も出します。
そうであってこそ、日本の納税者に対する説明もつくし、より活きた援助となっていきます。日本も援助は残念ながら、そのような面でもうひと頑張りが必要です。