国家安全保障会議(NSC)法案の審議が大詰めを迎えています。私たちは、国家安全保障上の観点から、NSCの設立自体の必要性は認めつつ、今与野党間で考え方をすりあわせられないか、協議を続けています。
私自身、重要だなと思ったのは、NSC会議における議事録の作成。今の与党提案の中では、議事録の作成を義務付けるという考え方は出てきません。確かに、安全保障、外交にわたる高度に政治的な議論が行われる会議ですから、その機密性の高さはわかります。
しかし、議事録が作成されないということになると、あの時にどういう議論であの安全保障政策は決まったのか、という歴史的な検証をする機会も、未来永劫無くなります。
今すぐ全てを公開することはできませんし、そうすべきでもありません。大事なのは何十年後かに、情報公開ルールにしたがって、歴史的な検証ができるようにすべきという考えです。