最近の北朝鮮の、国際社会への挑発的な言動は常識的なレベルを超えています。北朝鮮の内部の、どのような力学から、このような極めて異例な「瀬戸際戦略」が出てきているのか、外側から観察しづらいことが、この国の扱いをより難しくしています。ただ一点明らかなことは、日本をとりまく北東アジアの安全保障環境は、世界でも極めて不安定な部類に属するということ。そのことが、日本国内では十分な認識を得ていないのではないかと危惧しています。第一次世界大戦が、数発の銃弾から端を発したことからも分かるように、時代こそ異なりますが、不安定な国際環境下で、いつ何が起こるか………という緊張感はある程度国民も共有すべきことです。
北朝鮮と北東アジアの安保環境
