オバマ大統領がAPECバリ会合に会合に行けなかったこと、これは国際経政治経済上に大きな余波を生みました。
TPPの「大枠合意」を生み出す勢いを作れなかったことにとどまらず、アジアにおける米国のプレゼンスの低下を印象付けました。
オバマ大統領が、米国政府予算に関する議会とのつなひきでそうならざるを得なかったことは、オバマ大統領がすでに二期目に入っており、来年は中間選挙が控えているという中で、国内的にも議会との鋭い対立の中でリーダーシップを発揮しづらくなってきているということを、示しているのではないかと思います。
そしてそのことは何を意味するか。今回の国際政治経済面での、米国のリーダーシップの不在です。
場合によると、この米国のリーダーシップの不在は今後数年間続くかもしれません。そのことは、北朝鮮、中国、韓国などの隣国との我が国の、それでさえ難しい外交運営にも少なからず影響を与えてくるかもしれません。
そういう思いで、今回の米国の予算問題がどういう出口に行き着くのか、注視しています。