国連安保理に、米国が提出した、南スーダンに対する武器輸出禁止決議案について、我が国は米国からの説得にもかかわらず棄権。米国はこれを不服としています。
我が国が棄権した理由は、今の南スーダンの状況下で、南スーダンへの武器輸出禁止がなされると、現地の状況をさらに不安定化させる、というものだそうです。
一方で、米国が南スーダンへの武器輸出禁止を提唱するのは、既に南スーダンに対して周囲から大量の武器が流入しており、それによって住民への大量虐殺的な事件が強く懸念されるということです。
これに対してまだ深い分析は私も持ち合わせていません。しかし、日本が南スーダンにPKO部隊を派遣しており、またその部隊が駆け付け警護の新任務を付与されたことを受けて、日本政府内に「南スーダンの情勢は安定してる」と言いたいが故に「大量虐殺の懸念はない」と強いて言うような流れなり、傾向があるとすると、歪んだ判断になりかねません。
この辺りの事実関係を私なりにさらに掘りげなければと思っています。