東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長には、橋本聖子氏が選出されました。
頑張って頂くことを祈念したいと思いますが、留意されるべき点もあります。
ひとつは選定過程の透明性です。森前会長の辞任の際の経緯からして、選定過程の透明性は厳しく求められているところでした。ところが結局、候補者検討委員会は全てクローズ。そんな中での選定でした。これが国民の皆さんの気持ちを盛り上げることにつながるかという点です。
そしてもうひとつは橋本氏が自民党籍の参議院議員であること。オリンピック憲章には、「スポーツ団体は……政治的に中立でなければならない」と明記されています。これとの関係がどうなのか。
そもそも五輪・パラリンピック大会は、多くの国民に祝福され、盛り上げてもらえるものであるべきです。その方向にうまく進むことができるか。
コロナ禍の中で、どのようにして安全で安心な大会としていけるかということを含めて、乗り越える課題は大きく、そして山積しています。
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