衆議院予算委員会で質疑に立ちました。今日取り上げたのは、知床遊覧船事故問題。
これまで国交委員会で斉藤国交大臣とは議論を重ねてきましたが、岸田総理とこの問題を直接議論する初めての機会でした。
私が、総理に届けたかった訴えはただひとつ。昨年の同社への国交省の特別監査がしっかり行われていれば、今回の事故は防げた、貴重な命は失われずにすんだはずということ。
これまで国交省は、政府としての責任について「事故を防げなかったことを真摯に受け止める」としか述べていませんでした。
これに対しては、私は今日、ひとつひとつ岸田総理の前で事実関係を指摘しながら、昨年の特別監査、そしてその後の抜き打ち検査の際、さらにはその後と、3度も、同社の安全管理が改善されていないことを、国交省は見逃してきたことを示しました。
そして岸田総理に、国交省に落ち度があったのではないか、責任を認めるべきではないかと強く迫りました。
なぜなら、責任をしっかり認めることが大前提としてなされなかったら、これから国交省がやろうとしている仕組みの改善もうまくいくはずはなく、第二、第三のKAZU I が必ずや出てくるだろうと思ったからです。
岸田総理も最初は、「真摯に受け止めて」とお決まりの答弁でしたが、最終的には、「国土交通省として十分責任を果たせていなかった」と、責任を認めました。
やっとここまできました。
しかしこれからです。まだ12名の方々の行方がわかっていません。そして第二、第三のKAZU I を出さないための取り組みもこれからです。