衆議院を来年度予算案が通過しました。全ての野党が反対という採決結果でした。
岸田総理は土曜日の審議を強行してまでの執着ぶりでした。岸田氏はそれを、能登半島地震への対応の必要性から、と釈明しましたが、私は本心は違うと思っています。
土曜日、すなわち3月2日の予算案衆院通過にこだわったのは、予算の「自然成立」を確保するため。この日までに予算案が衆院を通過すれば、憲法の定めにより、仮に参院で審議が紛糾して採決できない状況となったとしても、3月31日には予算案が自然成立することとされています。
すなわち、岸田総理は、参院での予算案審議において、裏金問題をはじめとする頭の痛い問題について紛糾したとしても、審議促進のために譲歩したりする必要がないようにしたいという思いでいっぱいだったのだと思います。
衆院での議論をもって、裏金問題は「幕引き」としたかったということ。
しかし、昨日までの政治倫理審査会で自民党の裏金議員が語ったこと(語らなかったこと)を見ていて、これで「幕引き」と思う国民の皆さんは、皆無ではないでしょうか。
そう、「幕引き」にはなりません。参院での審議でも事実の究明に向けて、頑張ります。
もちろん、被災地の皆さんに予算面でのしっかりとした安心感は速やかに届けていきたいと思います。