今日は、昨日の参議院教育特委における、教育基本法改正案の与党強行採決のため、朝から国会は荒れた状態。永田町用語では、これを「不正常」な状態と言います。
野党4党は、いじめ自殺問題や必修科目未履修問題について突っ込んだ議論がないままに、またタウンミーティングやらせ質問問題の調査報告がやっと出てきてこれから国会で検証していこうというときに、これらに目をつぶって重要な教育基本法改正案を強行したことなどを理由として、衆議院において内閣不信任案を今朝提出。
これが午後の衆議院本会議にかけられました。菅直人代表代行が、1時間ほどに及ぶ長い演説で、安倍内閣を信認できない理由について、熱弁をふるいましたが、結果は数がものを言います。否決。
その後の参議院での審議では、伊吹文部大臣に対する問責決議案が否決されたあと、教育基本法改正案などが採決にかけられ、成立しました。
国会会期は19日まで延期されましたが、今日で実質的な国会審議は終わりました。
最後に内閣不信任案を出すという、極めて重い決断を行って臨んだのですが、これは数の力にやぶれ、また教育基本法の改正も成立し、残念です。
残念ではありますが、今国会を通じ、安倍内閣の問題点を指摘し続けて、その中で、格差問題や地方の疲弊の問題への対応が不十分なこと、外交面での発言にも大きくブレが見られ信頼感を欠くこと、教育問題においても、結局喫緊の課題たるいじめ問題や未履修問題が生じてくる根本原因に手をつけずに終わっていることなどを明らかにし、それらをもとに内閣不信任案を提出するに至りました。
内閣不信任案を提出するということは、我々野党にとっても大変大きな決断です。なぜなら、これが否決されれば、逆に現内閣は「信任された」ということになるからです。
果たして数の力で内閣不信任案は否決されました。しかし、上に述べたような問題を浮き彫りにし、現在の安倍内閣の問題点を明らかにしていく点においては、進展があったものと、私は思います。
次の国会の本格論戦は1月の末から開始される見込みです。今日その時に向けて、主戦場となる予算委員会のメンバーで集まり、今後の取り組みについて打ち合わせを行いました。
来年の参議院選に向けての戦端を開く予算委員会で、どのような議論を展開していくか。次の国会の焦点はそこに移ります。
コメント
コメント一覧 (2件)
内閣が信任されたことを重く受け止めてください。
仮病にヤラセ(裏取引)と民主党も大変ですねぇ。
来年の参議院選挙。自民党にも民主党にも投票する意欲ができません。村には一つの食堂しかなく、そこのメニューで本当に食べないものはなく、結局、食堂で食べるのをやめるか、しかたなく何かを口に入れるしかない、そんな感じです。それなのに、政党の議員の数ばかりで重要な法案がどんどん通過していってしまい、また、不信任案などが提出されること自体が与党の政治に無理がある証拠なのに否決され、それなのに政治家たちは選挙の結果だから民意を反映しているなどと、タウンミーティングの世論操作をいいかげんな処罰で終わらせようとする。ああ、本当にうまいものが食いたい! ひどい店やな、この村は。