空席が続いていた日銀総裁の椅子。報道では先月副総裁に就任した、白川氏を総裁に押し上げるという案が有力視されています。また、副総裁には渡辺前財務官の名前が挙がっています。正式な与党からの提案は週明けということになるのでしょうが、いずれにせよ決定に向かうことを期待したいと思います。
これまでの一連の過程で私たち民主党も反省してみることが必要な点があると思います。それは「市場」、「マーケット」の声にどの程度耳を傾けることができたかということです。
日銀の総裁職は、まさに市場が相手。マーケットでのプレーヤーの一員です。あまりに不適当な総裁候補が浮上すれば通常は、敏感にマーケットはそれに反応します。それは声なき声ですが、まさにそこが「マーケットとの対話力」の問題。
総裁選出の過程で、私たち民主党はマーケットの声をどの程度理解し、それを踏まえて考えることができたでしょうか。そしてまた今目の前にある最終過程(おそらく)において、それができるのでしょうか。
私たち民主党は、日銀総裁の備えるべき能力として「マーケットとの対話力」ということを挙げていました。このことは、もちろん日銀総裁任命の同意権を持つ私たち国会議員自身が、備えるべき能力だと思います。