今日は、午前中の便で帰佐。昼から、佐賀市内の会社を中心に労組の方々のところへご挨拶。
夕刻は、東与賀町のある企業の創立30周年記念に出席したあと、小城市内の支援者の方々の会合に出席。
先日、16歳の少年が、家に放火し、家族を死なせてしまうという大変いたましい事件がありました。その背景としては、父親から勉強を強要されていたことがあったのではないかということが言われています。
事件の真相は今後解明されていくと思いますが、もし今言われていることが本当であれば、受験偏重教育の弊害が著しく現れた事件と言わざるをえません。
受験地獄、受験偏重教育が子どもたちの心に大きな傷を与えています。もちろんしっかりした基礎的な学力がみな等しく得られるような教育がきっちり行われる必要はありますが、基本的には、私は今後子どもを育てていく上で大切なことは、「自分は何が好きか、何をやりたいのか」ということを自分自身でしっかり理解し、それを真剣に追求していく好奇心、心の元気をもった子どもに育てていくことだと思っています。「受験勉強」というひとつのものさしで、すべての子どもたちが一律に評価されるような教育は望ましくありません。
「キレる」子どもが増えていると言われる中、社会人として一定の社会のルールにのっとった行動が自然に行えるよう、集団生活におけるルールや、親、家族を含め他人を大事にすることを、自然な形で体得していくことも重要です。
現在の教育に関しては、このような多くの本質的な議論が、さらに掘り下げられる必要があると思います。しかし、先週閉会した国会で行われた教育基本法改正にかかる特別委員会での審議においては、そのような本質的な議論が十分できたかは、おおいに疑問です。「愛国心」の問題、あるいは宗教教育の問題など、一部の問題(もちろんこれらの問題も大変重要ですが)に偏った議論が目に付きました。
教育基本法改正の問題は、秋以降の次の国会でも議論されると思いますが、是非上にあげたような、現在の教育に差し迫った問題からしっかり掘り下げられるような議論を経て、審議が行われることが、何としても必要だと思います。
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