今日は、午前中、党財務金融部門会議において、貸金業者が貸し出す際の高金利を是正するための、いわゆる「グレーゾーン」問題に対応するための、貸金業規制法案について、政府提出法案の内容を金融庁からヒアリング。
昼には衆議院本会議に出席したあと、午後は、来週から審議がスタートする教育基本法の改正について、我が党の教育基本法改革特別委員会のメンバー及び我が党対案の提出者の合同会議に出席。(写真)
今国会での一番の目玉法案だけに、万全の準備で臨まなければなりません。今日の打ち合わせも一回で終わらず二回にわたり開催。来週月曜日の審議は、総理出席、テレビ入りの審議でスタート。私も答弁席に座ります。
臨時国会の動きもかなり激しくなってきましたが、ここに来て、与党側が自分たちが用意していた法案の内容を変更し、我々が示していた対案と同じ内容の法案にして出してくる例が見られます。
そのいい例が今日の貸金業規制法案。自民党側のもともとの案は、即座に改革を進めてグレーゾーンを廃止していくのではなく、数年の間は激変緩和措置ということで特例措置を設けることとしていました。
ところが、これが「業界寄り」だと批判を受けていました。我々民主党の案は、このような特例措置は一切認めず、最初からグレーゾーンを無くしてしまう案。今般なんと急転直下、自民党案は、我々の案と全く同じに特例措置は導入しない、という案にしてきたのです。
結果として我々の案が受け入れられたわけですから、我々としても異論はありませんが、何となく釈然としない思いも残ります。
また、今日のいろいろな報道を見ていると、社会保険庁改革についても同じような与党の動きが見られます。
社会保険庁改革について、もともと自民党は「ねんきん事業機構」と名前だけ変える、すなわち看板だけ変えるような内容の法案を提出していました。
ところが昨春からの相次ぐ社会保険庁の不祥事を受けて、自民党側もやっと重い腰を上げて、法案の再考を行おうとしていましたが、今日の報道では、自民党側が社会保険庁の業務の一部を国税庁と統合させることも検討している、というものもあります。
これはまさに我々がかねてから主張していた「歳入庁」構想にほかなりません。
このように、自民党側から我々の政策を後追いされるという例はよくあります。それは結果としては悪くはないのですが、問題は、それがもともと我々が主張していたということを、国民の皆さんによく知っていただかなければならないということです。
野党の政策はあまり注目を浴びませんし、マスコミの報道でも取り上げられません。そんな中で、「あれは私たちがもともと言っていたことなのに!」と悔しい思いもあります。どうしたらよいものか・・・・悩ましいです。
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