今回の金融危機に対して、麻生総理は日本でG8首脳の緊急サミットを主催して、金融危機に対する議論を行うことを提唱していました。
今日の参議院予算委員会でも、そのような会議を成田で開催することを実際に各国に対して打診したことを、麻生総理は明らかにしました。それに各国がその提案に乗ってこなかったようです。
私の眼にはこれは全くありえないような提案です。まず第一に首脳が緊急に集うということは相当程度の緊急課題でなければありえないし、それ以外ではやはり通常のサミット、定例の多国間会議などの場を使って議論することになります。
さらに言えば、首脳が集まって緊急課題を議論する場合、それが最終の議論であり、あとがありません。今回の金融危機はまさに市場心理の振れが大変大きな震源地となっています。そのような状況下で、もし首脳が、市場の納得するような結論を出せない場合、その後の市場の崩壊度合いは誰も止めようがないものとなるでしょう。非常に危険な賭けです。ですから財務相・中銀総裁会議がより適切な会合の場なわけです。
おそらく麻生総理は、今回のG8首脳会議を主催できれば、解散総選挙に向けて政治的に大きなアピールができると考えたのではないかと思いますが、それは世界経済を大変な危険の縁に立たせる可能性のある提案だったと思います。各国が乗ってこなかったのもある意味当然だと思います。
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Wikipedeiaの「ネットワークビジネスの献金等に関する特定の国会議員」の記事が削除されていました。記事に取り上げた議員は民主党の前田サン藤井サン山岡サンでした。削除を行ったIPアドレスは「210.136.96.22」衆議院議員会館のだそうです。事実を教えて下さい。
株価が乱高下ととても不安な経済状況になってますね
ちゃんとした対策をしてもらいたいものですね
シンさま、
>ちゃんとした対策をしてもらいたいものですね
具体的にどんな対策が有効とお考えでしょうか?