サブプライム問題で、日本の銀行の体力が弱まって、中小企業への貸付にマイナス影響が出てはいけない。そういう思いから、今国会で金融機能強化法についての議論が進んでいます。
地方銀行を中心として、公的資本注入を可能とし、中小企業への貸し出しが減らないようにするためのこの法律については、私たち民主党も賛成です。
私たちから修正を求めている点がいくつかあります。例えばひとつは、今東京で話題となっている、「新銀行東京」が公的資本注入に対象になっていいものかという点。
現在の与党案では、新銀行東京も対象となります。
しかし、この銀行、もともと石原都知事の2期目の立候補の際の公約として出てきて、設立の際に全額=1000億円を都が出資して設立されました。そして最近報道にもあったように、経営がうまくいかず、不良債権の山を築き、結果としてこの1000億円は毀損。さらにそれに対して都がさらに400億円を追加出資しましたが、これもかなり毀損されているのではないかと言われています。
もともと都が政策として、全額出資して作ったこの銀行が、もし経営不振に陥った場合に、全国民の税金を使って公的資本注入するというのは理にかなわないのではないかということで、私たちは新銀行東京を、金融機能強化法の対象からはずすべきと主張しました。
しかし与党側は「はずせない」と強硬です。何か、政治的な背景でもあるのではないかと思わせるほどの強硬な姿勢に驚いています。
都が作った銀行であって、貸し出しに対して議員の口利きがたくさんあったことも、不良債権の増加につながったのではないかと言われています。
しかしこれに対して石原都知事は「政治家の仕事のひとつで当たり前」と語ったと言われています。
このような背景、経緯を持つ銀行に対して、国民の税金が使われることがあってはならないと思います。与野党の協議はまだまだ続きます。
コメント
コメント一覧 (5件)
潰せば良いじゃん。
都の景気悪化して、民主党大躍進ですよ。
天下りの無責任な放漫経営と、都民の税金を私物化した人たちに、国民の税金を注入することには、納税者は納得しないでしょう。
また、いい加減な金融機関を蔓延させることは、日本の金融システム全体の国際信用を低下させ、日本経済に大きなマイナスになります。
政府も、前者については役員交代や役員報酬削減や資産運用ルールの作成を、後者については司直による外科手術とその後の切除を、落とし所と考えているように思います。
雑音も多いでしょうが、めげずに頑張ってください。
高知白バイスクールバス事故
元バス運転手片岡さんは、警察を敵に回したばかりにとうとう10/24刑務所に入りました。
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雑草魂
http://blogs.yahoo.co.jp/zassou1954
「思います」とか「言われています」ばっかりですね。まるで説得力を感じません。
こんなんに振り回される方々が不憫でなりません。
公明党の都議会議員が融資の斡旋をして、その分がかなりの確立で返済不能となっていると報道されていたと記憶しています。
更に、斡旋収賄で、裁判になっていなかったかな~?曖昧な記憶で申し訳無いです。
出処がはっきりしたら又書き込みます。