米国の中央銀行が、一気にゼロ金利政策まで踏み込み、量的緩和政策も視野に入れて動き出し、金融政策については政策総動員といった様相を呈しています。
翻って日本、日銀の政策決定会合が今日(木曜日)、明日(金曜日)と行われています。日銀は金利引き下げに動くのか否か、注目されます。
私は、金利を引き下げるべきだと思います。デフレは金融面の(マネタリーな)問題。デフレが見込まれる以上、金融政策(マネタリー)にて対応するのがオーソドックスな考えだと思います。
中国、インドなどが世界経済に組み込まれていく中で、中国、インドの低廉な価格体系が日本を含む世界のデフレ傾向を生み出しており、だから現在のデフレ傾向は金融現象ではない、したがって金融政策は効かない、という見方があります。
もちろん、そのような影響もあると思いますが、それだけで現在のデフレ傾向を全て説明できるとは思いません。金融政策も積極的に使うべきです。
金融政策の余地を残しておくべき、だからゼロ金利にはできない、という意見もありますが、これも本末転倒な気がします。
さて、日銀は大胆に動けるか。
「民主党も承認した現在の総裁、副総裁では大胆には金利は下げないんじゃないの」 さる経済専門家から言われました。私もそうかな、と思うだけに、耳の痛い指摘でした。
コメント
コメント一覧 (3件)
Monetary controlは、引き締め→インフレ抑制には即効ですが、逆は有りません。ゼロ金利にしても量的緩和しても、無い需要が出てくるわけがありません。「流動性の罠」なる言葉を耳にされたことはあるでしょう。
旺盛な外需が円高によって減るのを防ぐことには、低金利による円安は効果があります。元幹事長が生兵法で吹聴しておられる「マンデル&フレミング理論」です。
但し今は外需が大きく低下しているので、低金利にしても輸出は増えません。実需が無い過剰な流動性は、投機に向かうだけです。道路族がまた出てきたり、食糧自給を必要以上に煽ったりが、投機の種でなければいいのですが。
麻生総理は「金融は専門外」と自認して、日銀に脅しをかけないのが好感できます。それでも、半可通のリフレ派と増税派と道路族が揃って脅したので、日銀は下げちゃいましたね。
民主党では枝野さんの考えを支持します。大串さん、まさか脅し組に回る気じゃないでしょうね?
軍に脅されてインフレを作ってしまった深井さんや結城さんの悲劇の再来は困ります。
民主党が脅しインフレ派に組みするのであれば、小生は政権交代の楽しみを諦めて、麻生氏支持に鞍替えします。生活が第一ですからね。
それこそが脅し
>とおりすがらー様は、
どんな方かは存じませんが、
小生は、小選挙区と比例区に1票づつ投票権を持っているだけで、
軍の武力も、政治家の権力もありません。
それでも、不況下のインフレーション(スタグフレーション)は、国と民を滅ぼしますから、あらゆる機会に声を大にしてNOと言います。