国際政治– category –
-
インドネシアの首都移転?
インドネシア政府が、ジャワ島のジャカルタにある首都を、ボルネオ島の東カリマンタンに移転することを決定。私は、2001年から2003年まで、在ジャカルタ日本大使館に財務担当の一等書記官として赴任しました。アジア通貨危機の後遺症に苦しむインドネシア... -
世界的な政策協調へのリーダーシップはどこへ
オイルショックで打撃を受けた世界経済を何とかしなければならないと、各国首脳が集まった。1970年代のことです。その中で次第に、G5、G7といった主要国首脳会議は立ち上がっていきました。その目的は「政策協調」。世界全体の課題に向けて、主要国で協調... -
文在寅大統領がやるべきこと
日本と韓国の緊張関係は、対抗措置の応酬という展開にまで至っています。国政に携わる者として、現下の状況には大変憂慮しています。しかし、その発端が韓国側による徴用工問題などにおける、歴史の「ちゃぶ台返し」にあることを踏まえれば、解決の第一歩... -
「力」より「外交」努力を
米国が、ホルムズ海峡を通航する各国の船舶に関して、これを護衛するために有志連合を呼びかけている件について、米国からは国防長官が来日するなど、議論となっています。確かに、中東からの原油輸入にほとんど全てを頼っている我が国としてはホルムズ海... -
トランプ大統領は歴史に学ぶべき
1929年の世界大恐慌への対応として、世界各国が「ブロック経済」化に走り、具体的には関税の引き上げ、さらには通貨切り下げ競争が展開され、それが結果的には第二次世界大戦につながった……私たちがよく知る過去の歴史です。その歴史がまさに今繰り返され... -
日米安保条約は片務的ではない
G20サミットが閉幕しました。会合前からトランプ大統領が盛んに口にしていた「日米安保条約は不公平だ」という考え。今回の会合後の記者会見でも改めて「不公平だ」と発言しました。日本が他国から攻撃された場合には、米国は日本を守る義務があるが、米国... -
レーダー照射の事実関係を冷静に
韓国海軍による、自衛隊哨戒機に対するレーダー照射事案について、私が見るところ、大変残念な流れになっているような…韓国側は、当初はレーダー照射の事実を認めていましたが、その後、照射していない、とそもそも事実関係を否定していると。このように深... -
保護主義と闘わなくて良いのか
先に終了したG20サミットを振り返って、改めて思うに、首脳宣言の中で、これまでうたわれていた「保護主義と闘う」という文言を削除したのは、本当にこれでよかったのか。これを削除するように強硬に主張したのは米国。保護主義が台頭することは絶対に良く... -
米国中間選挙結果に安堵しました
米国の中間選挙の結果が出ました。上院では共和党が過半数を維持。一方、下院では民主党が過半数を制しました。私はこの結果を、率直に良かったと思います。なぜなら、分断をあおり選挙戦を戦ってきたトランプ大統領のあり方に「no」を突きつけるものだっ... -
「検証不可能」な米朝首脳共同声明
米朝の歴史的な首脳会談。注目しました。トランプ大統領は高らかにその意義をうたいあげましたが、実質は本当にそう言えるものか。 日本、もちろん米国もこれまで、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」(CVID)を主張してきました。しかし、今回...