国際政治– category –
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異常なG7サミット
今回のサミット、すなわちG7主要国首脳会議は、異常だったとしか言えません。トランプ氏のあまりに「米国第一」のスタイルに、G7の結束は跡かたもなかったと言っていいのではないでしょうか。やっとの思いで、一般的な文章で落ち着かせた首脳宣言をとりま... -
米国の対北朝鮮楽観論は危ういのではないか
北朝鮮問題に対して、トランプ政権からは、マティス国防長官も楽観論を述べるなど、非常に楽観的な見通しが示されています。しかし、私は本当にそれでいいのかなという気がします。金正恩氏の狙いは、当面、トランプ政権の間、なんとか時間をかけてしのぎ... -
トランプ大統領と「大国らしい振る舞い」
トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことを、撤回すべしとする決議案が国連で議論されています。間も無く国連総会で採決され、可決される見通しです。この状況に対して、トランプ大統領はこの決議案に賛成した国に対して、援助を打ち切... -
シリア空爆
米国が、シリア・アサド政権の軍事施設を空爆。急転直下の動きでした。アサド政権が化学兵器を使用したとされ、これが事実であれば絶対に許されることではありません。その上で、安倍総理は今日、「米国の決意を支持する」と述べました。シリアにおける化... -
孤立を深める北朝鮮
今度の日曜日の朝に放送されるTBS「時事放談」の収録がありました。今回の対談相手は、元中国大使の丹羽宇一郎さん。北朝鮮、金正男とされる人物の殺害の件が話題となりました。北朝鮮の外交官まで関与していたとマレーシア捜査当局は述べています。そうで... -
トランプ氏の入国禁止大統領令になぜ安倍総理は沈黙するのか
明日2月1日、衆議院予算委員会において質疑に立ちます。午後1時50分から50分程度の時間となりますが、安倍総理と今国会の重要課題について議論を戦わせたいと思います。(NHK中継がありますので是非ご覧ください)特にトランプ大統領の、中東等7カ国の国民... -
不透明感
トランプ氏の最近の発信、発言を見ていて、来年に向けた不透明感を感じざるをえません。米国は核兵器能力を増強するべきといった発信ひとつを取っても、その本心がどの辺にあるのか、注目しないわけにはいきません。今の国際情勢は、中東にしても、極東ア... -
南スーダンで何が起こっているのか
国連安保理に、米国が提出した、南スーダンに対する武器輸出禁止決議案について、我が国は米国からの説得にもかかわらず棄権。米国はこれを不服としています。我が国が棄権した理由は、今の南スーダンの状況下で、南スーダンへの武器輸出禁止がなされると... -
唯一の被爆国がなぜ
国連において、「核兵器禁止条約」の制定に向けて交渉開始することの決議について、日本は「反対」しました。唯一の戦争被爆国として、世界的に核廃絶を呼びかけていくべき立場の日本。それがこの意思表示。疑問を感じます。確かに日本自身の安全保障をど... -
平和のとりで
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」ユネスコ憲章前文にある、有名な一節です。私はこの一節が大好きです。今日はこどもの日。こどもたちの未来のために、人の心の中に平和のとりでが高く高く...