小泉進次郎氏ら、自民党の若手が発表した国会改革案。
見てみると、「特別調査会」も含めて結局、与党側に都合のいいものを並べたという印象。もっともらしく見えますが、基本ラインは、政府が国会に出て説明責任を果たす機会を減らすもので、安倍総理は泣いて喜んでいるのではないかと思います。
今、国会改革をするのなら、森友学園問題でもあったように、国会で政府が平気で虚偽答弁をし、それに合わせて資料の破棄、改ざんまでしたような場合に、こんなことが二度と起きないように、まずは徹底した事実解明を、最低でも行えるようにすることではないでしょうか。
加計学園問題でも、安倍総理、加計学園関係者を含め、関係者が事実を国会に対して隠しているのではないかと、多くの国民が思っている現状ですから、これも同様に、国会が真実を明らかにできるような改革案が必須です。
小泉氏も、森友、加計学園問題については、疑問を持つ国民の側に立って、安倍総理、政府に厳しい発言をしています。私はこれを評価します。それが彼の今の、「次の総理にふさわしいのは」という世論調査での高評価につながっているのではないでしょうか。
その小泉氏から、今日の、極めて政府、与党寄りの国会改革案が出されてきているのは不思議です。