今年の通常国会は1月末から始まる模様です。聞くところによると、安倍政権は今次通常国会に提出する法案数を絞る予定だとか。
すなわち、3月末までに予算案、税制改革法案、予算関連法案を通した後は、4月一杯は統一地方選で事実上の国会休戦状態にして、5月1日には元号が変わりますが、その祝賀ムード、そしてG20を含む一連の外交イベントの中で、5月、6月も7月の参院選をにらみながら、国会ではそんなに激しい議論は行われていない……という筋書きを安倍総理は描いているのではないかと言われています。
そして、北方領土問題を含めて、G20、首脳会談等での外交的成果を糧に参院選を乗り切っていこうという考えだとかとも聞きます。
しかし、もし5月、6月に安倍総理が意図しているような外交面での大きな動きがあるのであれば、それこそ、しっかり国会で議論するべきだと思います。
最近の安倍政権は特に、外交問題を国会で議論するのを著しく避けてきています。すなわち国民に説明をしない。
成果として外交を参院選に向けて打ち出していきたいのであれば、なおさら、国会で説明して議論するべきです。
そういう意味で、本当に5月、6月も低調な国会論戦で済まされるかは疑問です。