今日、自民党の会合等において、2000万円貯金報告書の問題について、「丁寧な対応」を求める旨の意見が出たそうです。
国民に丁寧な説明をするのであれば、まず、麻生氏が頭ごなしに「受取拒否」をしたことは撤回するべきです。その上で、この報告書に問題があるというのであれば、その部分を修正して、分かりやすくして出し直すべきです。
そしてもうひとつは、「年金は100年安心」と言うために「マクロ経済スライド」のことを延々と説明するのはやめることです。「マクロ経済スライド」は年金が「仕組み」として長くもつ、ということを担保しているだけであって、年金受給者にとって100年安心できる給付額を約束するものでは全くありません。
したがって、「100年安心」と言いながら、制度の問題だけを述べるのは、まさにごまかしであり、丁寧な説明とは全く言えません。
これらの点に関して、今日の自民党内での意見を受けて、明日の参院財政金融委員会での麻生大臣の答弁、あるいは明後日の党首討論における安倍総理の発言がどのようなものになるか、注目したいと思います。