私たち野党側は、今日、麻生大臣に対して衆議院で不信任決議案、参議院において問責決議案を提出しました。
これまで麻生大臣のもとで、大きな行政上の問題が生じました。
森友学園問題に関して、そもそも安倍総理夫妻に対する「忖度」にもとづく国有財産取引があったのではないかということに対する懸念がいまだに払拭されない中で、公文書の改ざん、隠蔽という問題がありました。それに伴い、国会でも虚偽の答弁が行われました。
公文書の改ざんに反対した職員の方が自ら命を絶ったと言われる事案も発生しました。
しかしこれらに対して、財務省のトップに立つ麻生大臣が、自らしっかりと責任を取ったとは全く言えません。
さらに今回、金融庁の老後貯金に関する審議会報告書を、麻生大臣自身が突然「受け取らない」とし、これによって国民の年金不安を隠蔽するという、前代未聞のことも起こりました。これは国会でも確認しましたが、麻生大臣の判断だ、ということです。年金に対する国民の不安が、選挙前に大きくなるのを「隠蔽」しようという意図が明らかです。
このような人物が、我が国の副総理、財務大臣、金融担当大臣としてその任に当たるのは、全く不適切です。
不信任決議案、問責決議案は明日、衆参の本会議にかけられる見込みですが、与党はこれを本当に「否決」するのか。与党議員の一人ひとりは本当に、何の疑問もなく、党から指示されるままに、「麻生氏を信任する」という投票をするのか。
一人ひとりの議員の良識が問われます。