戦後75年目の終戦記念日でした。我が国の繁栄のために尊い犠牲となられた多くの御霊の前に、哀悼の誠を捧げます。
戦争のない、平和な世界を後世に引き継いでいくことが、現世代の私たちの役目だと思っています。
私はもちろん戦後世代です。しかし、父母などから直接、戦時下の生々しい話を聞いて育ちました。そして、戦争は絶対に起こしてはならないという思いとともに今日に至っています。
その母も昨年他界し、今年は初盆。
改めて母の生前を回想しながら、母が語っていた、戦争中、病院に入院していた弟を見舞っていた際に空襲に襲われ、その場を動けない弟とともに死を覚悟した、という時の話を思い返しました。弟をおいて逃げるわけにはいかない、一緒に死のうと思ったと。その時母の年齢はまだ十台でした。
今、戦争の話を父母等から聞いて育った、私たちの世代の責任は年々重くなってきています。
語り部の役割を、私たちができることとして果たしていかなければなりません。