自民党の総裁選に茂木幹事長が立候補表明しましたが、その政策内容を聞いて驚きました。
「増税ゼロ」という言い方で、岸田政権が決定した防衛増税、子ども子育て支援のための新たな支援金(それぞれ1兆円規模)を双方とも実施しないということを述べました。
茂木氏は、この3年間、党幹事長として岸田総理と二人三脚で政府、党を支える立場にあった人物です。岸田政権の重要意思決定には当然重い責任を負います。それをいとも軽くひっくり返す様な発言。
そして、合計2兆円におよぶ防衛費の増額、子ども子育て予算の増額を、ではどうファイナンスしていくのかについては、新たな財源を見つける、とのみ。極めて無責任と言わざるを得ません。
これが党幹事長の発言かと、大変驚きました。
裏金問題を受けた政治資金の改革について、茂木氏は政策活動費を廃止すると述べましたが、これも、そう考えているのあれば、なぜこの6月の法律改正の際に、自民党側の責任者としてそのような案を出さなかったのか。今頃そんなことを言っても、本当に実現するつもりかと本気度が強く疑われます。
自民党はこれにどう反応するのか。