日本学術会議の会員任命拒否問題について、今日、日本学術会議の会長をかつて務められた、大西隆東大名誉教授、広渡清吾東大名誉教授に、野党ヒアリングにおいで頂き、お話しを聞かせて頂きました。
大西先生は、私が科学技術担当の内閣府大臣政務官だった時にまさに日本学術会議の会長に就任して頂きました。また広渡先生とは市民連合の活動の場などでも様々な意見交換をさせて頂いてきています。
大西先生からは、2016年の日本学術会議の会員補充人事の際にも総理官邸から難色を示されるといったことがあったこと、さらには2017年には必要とされる105名を上回る候補者をあらかじめ官邸に説明するということがあったことなどが報告されました。
いずれも、かなり前から政権側が、日本学術会議の会員人事に口を出そうとしていたことを示しています。
また広渡先生からは、最近自民党が日本学術会議に対して、政府への答申が2007年以降出ていないなどとしながら「学術会議のあり方」に「論点そらし」をしようとしていることに対して、「政府が学術会議に対して『諮問』していないから答申が出ていないだけで、それ以外の形で多数の提言を出してきている」と反論がありました。正論です。