予算委員会理事懇談会が開催され、今日閣議決定された、新型コロナウイルス対策の予備費使用5492億円について、政府から説明を聞き、質疑を行いました。
予備費使用の太宗は、雇用調整助成金の特例措置が12月末まで延びたことへの対応です。一方で休業支援金の執行は極めて低調なまま。この点私から指摘して、改善を求めました。
また今回の予備費使用においては農林水産省所管の経営継続補助金について、申請が予想を上回っているということで、241億円の追加措置となりました。
しかし、私からは、高収益作物次期作支援交付金について指摘しました。
コロナ対策としてこの春から導入されたこの交付金。今全国で募集が行われており、果樹や茶など園芸作物の農家から高い期待が寄せられています。
ただこの交付金、これも申請が予想を上回っており、今週に入って、いきなり農水省から「支給先は減収率が2割減以上の農家とする」という新たなハードルが追加されてきました。
これまではそのようなハードルは示されていませんでしたから、全国では申請作業が進んでいます。農家においては、既にこの交付金のベースとなる、農作業法の改善や研修の実施などに着手して、それにコストをかけているところもあります。
そこに、「減収率2割以上」との新たなハードル。全国の農業の現場に大きな混乱が広がっています。
そうでありながら、今日の予備費使用においては、本件について政府からは全く触れられていませんでした。
そこで私から、「高収益作物次期作支援交付金」について全国で混乱が広がっており、予算が足りないのであれば、むしろこちらを予備費使用先として提案してくるべき」と、政府に指摘しました。政府側はこれを検討するとしています。