コメが買えない、そんな問題があちこちで指摘されて久しい状態です。
農水省は、まもなく今年の新米が流通し始めれば、コメ不足は解消するとの考えを繰り返し述べ、備蓄米の放出などにはかたくなに否定的です。
新米が出まわればコメ不足は解消する、その見通しはそうなのかもしれません。しかし、私が問題と考えるのは、これまでの農水省の対応です。
今年のコメ流通の不足の可能性はかなり前から指摘されていました。それに対して農水省は全く無策でした。結果として、国民にとってコメが入手しにくい事態が生じ、コメの価格が上がるという、困った事態が生じてしまいました。
例えば、もっと前から、農水省が備蓄米を実際に放出せずとも、いざとなれば放出することもありうることに言及するだけでも、ここまでのコメ不足を抑制できたのではないかと思います。
明らかに農水省は長らく無策でした。失政と言わざるを得ません。