衆参の予算委員会、4日間の質疑が終わりました。
さて、日本学術会議の問題が注目されていましたが、菅総理の答弁はどうだったか。
私の印象は迷走していた、というものです。
というのは、鍵となる「なぜ6人の学者さんを任命拒否したのか」という焦点の問いに対して、菅総理は、当初、出身大学、若手などの偏りがあったからだ、という趣旨の答弁をしていました。
しかし、今回の6人がむしろ少数派の大学だったことや、若手、女性も含まれていて、答弁とは矛盾することを指摘されると、「今回の任命とは直接関連しない」と答弁をコロッと変えました。
さらに、昨日は「推薦にあたって事前の調整をしなかったから、任命拒否という結果となった」という趣旨の答弁を突然出してきました。
その調整、答弁では「一定の調整」と言っていましたが、一定の調整とは何かと問われると、それは「人事に関することだからお答えできません」と。
菅総理のこの4日間の答弁を聞いていて、都合が悪くなったら理由もなく「答弁できない」ということが続いて、それなら国会なぞ要らないではないか、と言いたくなります。
これは安倍政権の継承どころか、安倍総理の答弁よりひどいレベル。
学術会議の問題は全く説明されていません。菅総理には、さらに国会の場で説明を求め続けていきます。