自民党の各派閥が、パーティーの収入を適切に政治資金収支報告書に記載していなかった問題で、国会でも議論となっています。
岸田総理をはじめ、各派閥の幹部を務める大臣らも、「答弁を差し控える、派閥の方で適切に説明する」と、はっきりしない答弁が続いています。
到底納得できる説明ではありません。裏金作りの温床となっていたのではないかとの疑念は深まります。
思うに、これは自民党という政党の構造的な問題ではないかと。すなわち、自民党の「カネのかかる政治」の結果、あらわれてきている問題ではないかと。カネのかかる政治、ということは、そういった「利得」ののようなものでのみ動く政治。政策を軸にして動く、本来あるべき政治の姿とは異なります。
利益誘導型の政治。自民党政治の本質的問題がここにあらわれているのではないでしょうか。
今日、野田元総理が予算委員会で指摘した、世襲議員が多すぎる、という点も、もうひとつの自民党の構造問題です。
これは、先ほどの、カネのかかる、利益誘導型の政治とは表裏一体のものです。利益誘導型だからこそ、その利益を一族で占め続けるために世襲がむしろ重要になるわけです。その結果、政治が一般の人たちの声からどんどん遠くなる……
最近私は、各種世論調査で、自民党の支持率が低下している傾向があることに注目しています。
それは、ここに書いたような、自民党の構造的、本質的な体質に対する、国民の皆さんの疑問、疑念の思いを反映したものではないでしょうか。