自民党が「政治刷新本部」の設置を決定しました。派閥パーティー券裏金問題を受けて対応策を議論するとのことです。
本当にこの本部で抜本的かつ有効な対策が打ち出せるのか。
今回の問題の本質は、私は自民党の「派閥政治」にあると思っています。法的な立場も明らかでない、法規制も及ばない「派閥」というものが、自民党においては極めて強い権力を握り、閣僚に至るまでの人事を決めます。そして今回明らかになったのは、派閥が膨大な資金を集めて裏金にし、不正利用する、その温床になっていたということです。
派閥を無くす、くらいの抜本的な改革を行わなければ、少々の小手先の法改正などでは、問題は解決しないでしょう。
しかし今回の政治刷新本部の陣立てを見ると、何と最高顧問に、菅元総理とならんで、派閥の「ドン」として君臨する麻生元総理も入っています。これでは派閥を温存することを前提に話が進むこと必定です。
「刷新」本部と銘打ちながら、全く刷新を目指していないことは明らか。これが自民党の本質だと痛感しました。