今日は、午前中、事務所内での執務、マスコミの方からの取材への対応。
午後は衆議院本会議に出席したあと、本日、全国の連合の地方支部の代表の方々が上京して、「6.15国会議員要請活動」を行われましたので、その九州ブロックの会合に、原口一博代議士をはじめその他の九州選出の国会議員の方々とともに出席して、九州からおいでになった連合の皆さんにご挨拶して、要望活動についてお話しを聞かせていただきました。(写真)
今日の午後は注目の参議院予算委員会。福井・日銀総裁に対して、1000万円の村上ファンドへの投資についての質疑が行われました。
民主党を含めた議員から質問が行われましたが、福井総裁からの答弁は「説明責任をしっかり果たした」とは言いがたいもの。
昨日のブログにも書きましたが、日銀総裁という職は、金利政策を通じて経済全体に非常に大きな影響力を持つ立場。また、金利の操作を通じて、ファンドの投資対象たる株価の動きに強い影響を与える可能性があります。
そのような立場の日銀総裁には、おのずと一般人よりも極めて高度な規律と説明責任が求められるはず。
例えば今回のような問題が生じた場合には、ファンドの投資からどの程度の収益があがっているのか、などといった、普通の場合には公開する必要のないことでも、日銀総裁の立場にある者には、公開しなければ、その職務に対する国民の信頼性を得ることが難しい場合があります。現在はまさにそのような状況。
肝心の収益については、「現在国会から資料要求を受けており、可及的速やかに資料を提出したい」との答弁に終始しましたが、明日をもって事実上国会が閉幕するまで引き伸ばしているのではないかとの印象すらおぼえました。
責任の重い職だからこそ、国民の生活に大きな影響を与える職だからこそ、より高い規律と公開性が求められる。その自覚を持って、福井総裁にはより真摯に説明を行ってもらうことが是非とも必要です。
コメント
コメント一覧 (2件)
>例えば今回のような問題が生じた場合には、ファンドの投資からどの程
>度の収益があがっているのか、などといった、普通の場合には公開する
>必要のないことでも、日銀総裁の立場にある者には、公開しなければ、
>その職務に対する国民の信頼性を得ることが難しい場合があります。
本当ですか?
TV中継でも民主党議員が「利益はいくらですか?今すぐ出してください」と
責めていましたが、一国民として言わせていただけるなら
「利益には興味なし。利益が出た出ないには関心がない。日銀総裁の立場
で投資を行っていたことに不信感をもつ」と言うのが私の考えです。
「国民の信頼性を得ることが難しい場合があります」と婉曲的な表現です
が、「総裁の立場で多額の利益を得た」ことを利用して国民の感情を煽ろうとしているようにしか見えません。
追求するならするで論点をはっきりして頂きたいと思います。
コメントありがとうございます。「追求するなら論点をはっきりとすべき」確かにそのとおりです。私は本件に関して、最も重視しなければならないのは、「日銀の機能に対する国民の信頼」だと思います。その点から、日銀総裁の立場でファンドへの投資を続けたことが最も問題だと思います。加えて、これが問題となって国民に疑問の目が出てきた以上、通常はそこまで公開する必要のない「利益」を明らかにすることも、「日銀の信頼性」を回復するために必要なのであれば(現状ではそれが必要となっていると思います)、行わなければならない、という考えです。国民の感情を煽ろうとしているわけではなく、「日銀への信頼」というのはそれだけ重要だと考えているわけです。