今日は、午前中予算委員会分科会。私も朝のセッションで、財務大臣に補正予算のあり方などについて質疑。(写真)
午後は、予算委員会集中審議。今日のテーマは「地域格差」等。あいかわらず安倍総理は「格差」の存在を真正面から認めない態度で、議論がなかなかかみあいません。
さて、夕刻から夜にかけて緊張が走りました。
今回の予算委員会、もともと1月末の国会開会が例年より遅かったこともあり、現段階での総審議時間は例年に比べて大変短いものになっています。普通であれば、採決までもう少し時間をかけて審議しよう、ということになるもの。
ところが、与党側は、我々との議論を経ずに、勝手に審議を明日で最終とすることに決め、明日午前中=予算委員会一般質疑、午後=予算委員会締括り総括質疑、夜=本会議という段取りで、明日中に予算案を衆議院通過させるという日程をたててきました。
このように、今年の与党側は国会の日程設定に極めて強行姿勢。
憲法の規定で、予算案が衆議院を通過したあと、仮に参議院で通過しなくても30日経てば自然に予算は成立することになっています。これを「自然成立」と言います。
今年は4月に統一地方選が行われ、その関係で3月後半は参議院での予算案審議日程がどうなるかよく分かりません。したがってその点を心配して、与党側は「自然成立」が確保できるよう、明日の衆議院通過を狙っているものと思われます。
上記のように、与野党の合意なく明日の予算委員会日程は組まれていますが、このようなときの国会は大荒れになります。特に国会の中でもっとも重要な予算案の審議です。超大荒れは必至。
そんな中、「明日はどのような審議日程になるか全く分からないけど、いつお願いされても質問に立てるように準備しといてね」と、これまたいつものようにきつい指示あり。
まったく先の見えない霧の中に突っ込む気分です。さて、明日はどうなることやら。
しかし国民生活に大変影響のある予算案の審議について、例年より極めて短い審議時間で、選挙の都合から打ち切ろうという与党の態度は、まさに数の論理にたのむ、横暴そのもの。「審議拒否」という野党唯一の抵抗のすべが、最近の世論の中ではなかなか受け入れられないことを与党側は見通して、「どうせ抵抗できないだろう」とたかをくくっているのかもしれません。
どのようにして、与党に審議の時間をとらせるよう戦っていくか、今夜時間のない中ながら、知恵を絞っていかなければなりません。
コメント
コメント一覧 (2件)
安部総理は格差を「認めない」んじゃなくて、「知らない」のかもしれませんね。
周りが「格差なんてありませんよ!企業収益上がってるじゃないですか」とか言いまくれば「おお、そうか」と思いますし。
具体的で誰にでも分かる「経済格差」を突きつけるしかないのかもしれません。それもタイミングよく、マスコミも取り扱わざるを得ない状況で。
昼夜の温度差、日の温度差が結構あるのでお体に気をつけて仕事に励んでください。
国会の場で経済格差を取り上げ続けているのですが、難しいのは、確かにおっしゃるように「具体的に誰でも分かるように」「マスコミも取り扱わざるを得ない状況で」というところです。まさにそこが重要なのですが、なかなか力ばかり入ってからまわりしてしまいます。試行錯誤の連続です。