恒例ことですが、毎年2月、3月になると道路工事があちこちで行われて、一方通行になったり、渋滞が起こったり、ということが起こります。地元を週末に走り回っていると、「今年もか」と思います。いわゆる「駆け込み工事」です。
これは今国会で大きな問題となっている、道路特定財源の問題と大きな関係があります。
毎年の道路整備特別会計の支出額は約5兆円。これは道路を作るという使途にしか使えないので、毎年道路に使い切らなければなりません。そこで、2月、3月の年度末になると予算消化のための工事が行われるわけです。
ところが、2月、3月に一生懸命使っても、毎年この5兆円の中で、3月31日までに使い切れないで繰越される金額は1兆円!
政府の説明では、「道路建設は時間がかかるので、どうしても年度内だけでは使い切れないのです」と言いますが、1兆円もの額となると、この中にもともと過大に盛り込まれていたものがあるのではないかと考えざるをえません。
そのような現実があるにもかかわらず、政府与党は道路特定財源に関する財源については、ガソリン税の暫定税率を含め今の税率を今後10年間維持して、今まで通りの道路建設を続ける考え。見直しの機運は生まれてきていません。
地元の路上で毎年行き会う「駆け込み工事」。今年は例年とはとは違う思いで眺めています。
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