新しい日銀総裁選びについて、今日、衆参両議院において、総裁、副総裁候補から所信を聴取し、その後衆参両議院で質疑を行うというセッションが行われました。
所信聴取、そしてその後の質疑を経て、民主党においては、午後の財務金融部門会議で議論が行われ(写真)、党としての意見集約を急ぎました。
党としての意思決定の内容については、まだ正式には私も聞いていませんが、明日参議院本会議を開催して、そこで今回の人事案について反対する方向と言われています。
武藤総裁案に加え、伊藤隆敏副総裁案についても反対するという考えのようです。
これまでの日本のデフレの原因について、いろいろな見方がされていますが、私は構造的なものというより、金融的な側面が強いものと見ています。その立場から、デフレを克服するには、オーソドックスに考えてマネーを市中に供給するのが必要な対応だと考えます。伊藤氏が提唱するインフレーションターゲティングもその際の重要なツールとなりうると考えています。
そのような観点や、伊藤氏の経歴などから考えて、武藤氏ではなく伊藤氏が総裁候補としてむしろノミネートされることすらあっていいのではないかと考えていたので、伊藤氏の副総裁案も反対というのは、私の見解と異なるものであり、残念です。
コメント
コメント一覧 (2件)
民主党はいったいどうなっているのですか?
自民党も悪いけど、とてもこんなことでは現状の民主党に政権担当能力があるとは思えません。
大串さんの良識と行動力は期待していただけに極めて残念です。
日銀総裁選出にしても、道路特定財源の暫定税率の延長にしても、これまでの惰性、馴れ合いを改める作業であると考えると、若干時間がかかるのもやむを得ない。
空白を恐れるあまりあせって選ぶより、国益にかなう人選を行った方が良いと思う。