古い歴史を誇る伝統的な行事であることは、昨年のこの日のブログにおいてもご紹介しました。
ところが、今年のお祭りがこれまでと違うのは、若者がふんどしひとつの姿で「鬼箱」を争奪する「鬼追い」が今年は行われなかったことです。
地方の過疎化に加え、この地は諫早湾干拓事業による有明海異変のために、漁業の継続が困難となっています。そのために、若者が次々に職を求めて地元を離れていっています。
そしてついに今年、若者による「鬼追い」ができないということになったのです。
地元の人に聞くと、これまでの歴史の中で、若者がいないという理由で「鬼追い」ができないというのは、初めてのことではないかということです。
もちろん、全国的な地方の衰退という問題もあります。加えて、一向に中長期開門に向けた動きを示さない諫早湾干拓事業の問題。事態は深刻です。
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